「メリークリスマス!」とサンタクロースの服を着た白人のおじいさんが立っていた。
「メリークリスマス。こんな時間に何の用です?」と良彦は聞いた。
「ワシはサンタクロースという者だ。君にクリスマスプレゼントを渡そうと思って来たのじゃ。少し話しがあるから、上がらせてもらって良いかね?」とサンタクロースは流暢な日本語で話してきた。
「まぁ、よく分からないですが、基本僕はサンタクロースなんて信じません。イタズラとかでしたら帰って下さい。」と良彦は迷惑そうに言った。
「ハハハ、若いの、ワシははるばるソリに乗ってフィンランドからやってきたんだから少しくらいはワシと付き合ってくれやしないかのう?」とサンタクロースは遠くフィンランドからやって来たと良彦に伝えた。
「少しだけでしたら構いませんが、どうぞ中へ入って下さい。まだ今晩の夕食の残りがあるので、どうぞ召し上がって下さい。」と良彦はサンタクロースを家に招き入れ、グラスにシャンパンを注いだ。
「若いの、アンタ、こんなクリスマスイブの夜に一人かね?寂しいのう?」とサンタクロースは聞いた。
「ええ、どうやら今年は一人みたいです。まぁ、一人ぼっちのクリスマスの時が多いですけどね。もうこういうの慣れてますから寂しくなんかありません。」と良彦は言った。?