シングルベル PART6完結

フェリス  2009-12-16投稿
閲覧数[497] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そして目覚めると、隣には直美がいた。そして彼らは香嵐渓にいた。

「良君、すこく綺麗だわね。こうして紅葉を見ていると時間だけが過ぎていくのを感じるわ。」と直美が言った。どうやら、あの時の場面らしい。全く光景もセリフも同じだ。

「う、うん確かに紅葉なんかの季節の行事とかは素敵だよね。自然の神秘が感じられるよね。」と良彦はあの時と同じセリフを言った。

「特にカップルとかでこういう所に来ると、より一層盛り上がるわよね。」と直美がナイスアシストをした。

あとは良彦が告白するだけだ。良彦はその場を逃げたかったが、あのサンタクロースの自分が駄目だと思ったら変わる努力をしなければいかんという言葉を思い出した。

そして、「ねぇ、直ちゃん、俺達カップルみたいになろうと思わない?イ、イヤ俺達、恋人同士に
なれないかなぁ?」と良彦はぎこちなく告白した。

「良君、それって私と付き合いたいっていう事?」と直美はニコッと笑って言った。

「ま、まぁそんな事かなぁ。俺と付き合ってくれない?」と良彦はビシっと言った。

少し間が空き、「はい喜んで、こちらこそお願いします。」と直美は笑顔で言った。スポットライトの当たった紅葉をバックに一組のカップルが成立した。


二人はそれから、休みの間にデートを重ね、ついに12月24日、クリスマスイブを迎えた。

良彦は会社から慌てて帰り直美と名古屋駅で待ち合わせた。二人は名古屋のイルミネーションで光り輝いた街の中を手をつないで歩いて、街ではマライアキャリーの恋人たちのクリスマスが流れており、たくさんの幸せに包まれた人達が騒いでいた。

二人はクリスマスイブの夜の中で数あるカップルの中で最も輝いていた。
シングルベルをジングルベルに変えるのは自分の努力次第である。その時、サンタクロースの声が聞こえた。
ハハハ、メリークリスマス!
完結。

最後までシングルベルを読んで下さった皆さん有り難うございます。皆さん、今年のクリスマスは楽しんで下さいね。 byフェリス



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フェリス 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ