楽器運搬終了
聖「じゃあとりあえず、夕飯まで個人練!
休憩は各自で勝手にしてくれ」
聖二はそう言うとトロンボーンを持って外へ出て行った。
猛「聖ちゃん元気やなあ…俺は休憩しよっかなあ。翼は?」
翼「休憩しようと思ったけどせっかくやし外でギター弾いてくるわ。タケも行くか?」
猛「じゃあ…行く!」
2人もベースとギターを持って外へ出て行った。
外ではすでにサックスやボーン、ペットの音が響いている。
拓「なんだかんだであいつら休まず練習すんねんな。」
光「あんたはしないの?」
拓「するよ。ここの裏、墓やねん。墓に向かって歌ったろうかな」
拓朗はそう言ってにやっと笑った。
確かに体育館の山に面した方の窓からは墓地が見える。
拓朗は譜面とペットボトルを持って出て行った。
光「あんたは外で練習しないの?」
キーボードの前に座りながら光希は尋ねた。
慶「…んードラムを外持ってくの大変やし」
まだ寝起きの顔で慶太郎は答えた。
さっきからドラムのセッティングが気に入らないのか何度も調整している。
光「それもそうやな。」