†蕾

 2009-12-24投稿
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ほら、蕾が咲く日まで ボクを待っていてね
もう 知らないふりしないで
きっと花咲かせるから

荒れ果てた地 一つ落とされた種
こんな場所で咲く訳がない
皆、口々にそう言うけれど
ボクは此処で生きていたい

水→愛情→肥料→太陽
水→愛情→肥料→太陽
観ず→哀情→疲労→耐用
観ず→哀情→疲労→耐用

ボクは生きられかな?

ねぇ、まだ蕾が咲く日まで ボクを間引かないでいてよ
もう 気付かないかもだけど
きっと花咲かせるから

君に見てほしいよ最後まで ボクは力強く育つから
そっと 閉じた蕾を開いて
きっと花咲くその日まで

あぁ いつかは枯れちゃうボクら
ならば今こそ輝きたいんだ
短い生命なら尚更のこと
君とずっと一緒にいたいんだ

水→愛情→肥料→太陽
水→愛情→肥料→太陽
観ず→哀情→疲労→耐用
観ず→哀情→疲労→耐用

喉が渇いたボク お腹がすいたボク
面倒がらないでよ
「ごめんね」やっぱり迷惑だったかな

「ほら、蕾が咲く日まで ボクを待っていてね
もう 知らないふりしないで
きっと花咲かせるから」

なんて言葉 真実身もない
まさに実も蓋もない

ほら、今枯れちゃうボクは 後悔を握りしめて
君の事 忘れたくないって
ベソかいて 萎れる
いつか、また産まれ変わったら 今度は花を咲かせるように
願いごと 聞いてよ 神様
ボクを愛してくださいな

何年でも何年でも 君が気付いてくれるまで

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