○月×日
なまえ きざきさくら
きょうはこんなことがありました〜
〜彼の名前は城崎桜。
これは彼の日記を描写した物語である。
「着いた!きざきさくら!今日も一日せいぎいっちょくせんだ!」
彼は正義を貫く六歳の男の子。もちろん、正義がどーいうものかちっとも理解していないバカ野郎である。
『桜ちゃん!おはよう♪』
彼女は黒月楓。自称夕凪のヌシにして桜の嫁。
桜を夫(げぼく)として日々愛?をはぐくんでいる?
「お、おぅ楓。おはよー」
どーやら一日の初っぱなから正義とやらがくじけそーな気配である。
『桜ちゃんったらいつも私を見て怯えるのよねー。私はこんなにも"アイ"しているのに』
もちろん彼女は愛がなんたるかを理解していない。なんたって六歳ですから。
「そそそんなことないぞ!せいぎはわれにあり!」
意味が分からない切り返し。どーやら恐怖でテンパってるようだ。
『そーなの。桜ちゃんのせいぎはどーでもいーわ。私にゼッタイノチュウセイをチカッテくれるなら』
クドイようだが彼女たちは六歳であって忠誠なんて言葉の意味は理解できていない。
「よくわかんないけどとりあえずヤダ」
どーやら直感で"うん"と答えてはいけないことを察知したらしい。
『あらぁ〜私にさからうなんてなまいきよー?』
「せんりつてきてっかい!!」
どーやら戦略的撤退と言いたかったらしい。しかしニュアンス的には・・・・
『桜ちゃんは私のもの。フフフ』
こうしていつも通りの一日が始まった。