私は自殺を考えてマンションの屋上へのぼった。
しばらく青い空を見上げて 龍之介との楽しい思い出を思いだしていた。
私は弱い声で天国へ逝った龍之介へ語りかけた。
【龍之介…何で私をおいてくの?私1人にしないでよ…龍之介がいなかったら生きてたって意味ないよ…愛してるってまた言ってよ…私は龍之介がいないと…だめ…なんだよ…】
そして私は屋上のサクに手をかけた。下には小さく見える人や車が見える。不思議と怖くない。
【龍之介…今から私もいくよ…。もうすぐ会えるね】
泣きながら私は微笑みを浮かべて飛び下りようとした。
その時だった。
いきなり強い向い風が吹いた。飛び下りようとした私の体は不思議とサクを通り越して屋上の地面に叩き付けられた。
【美優…やめてくれ】
強い風とともに声が聞こえた。
【なにするの…ずっと龍之介と一緒にいたいから死ぬんだもん】
私は顔をあげると
そこには…はっきり見えないけど龍之介がいた。
そして龍之介は私に言った。