「私が幸せ？そんな風に見えるんですか？私はちっとも幸せなんかじゃ無いですよ。」と典子は言った。
「イヤ、あなたは正真正銘の幸せ者ですわ。これから私があなたにハッピーな事を教えてあげるわ。準備は良い？」とレディ・サンタは言った。
「よく分からないけど私が幸せだと思うならそれを証明してみて。用意はいいわ。」と典子は言った。
その時、レディ・サンタはポケットから小さなライトを取り出し、空に向かって向けた。その時、サンセット色の空がテレビのように映像が映った。
「どう？すごいでしょ。これは空がモニターになるのよ。心配しないで、これはあなたと私しか見えないんだから。まずはこれを見て！」とレディ・サンタが言った。
その映像は何処かの学校の教室のようだ。一人の女子生徒が、一人で席でうずくまっている。他の生徒は仲良く仲良し同士でぺちゃくちゃお喋りをしている。
「どう？この女の子、可哀相でしょ。いつも一人ぼっちなのよ。クラスにも学校にも仲の良い子は一人もいないの。この子は、人とうまくコミュニケーションを取るのが苦手な子でね。それに比べたら、あなたはどう？友達がたくさんいるじゃない。」とレディ・サンタは言った。
典子はその言葉をよく噛み締めた。彼女には、景子、涼子、鈴音、アイリ、里子などたくさんの友達がいた。典子には友達がいる。少し、典子は幸せを感じた。そしてレディ・サンタは手に持ってるライトを押した。モニターの画面が変わった。
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