世界でひとつだけの物語。?

麻呂  2009-12-29投稿
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食事を終え、お店から出ると、


見上げた空には満天の星。



『わぁ‥‥綺麗‥‥‥。

ねぇ、あの星は何て言うの!?』



『あの星はオリオン座。冬の星座だよ。』



『へぇ‥‥あれが。
なんか‥‥感動‥‥‥。

吸い込まれそう‥‥‥‥。』





この広い宇宙の中にある私達の住む地球。



その地球の中の日本という国で、



彼と巡り合えた事は奇跡。





『ほら。風邪ひくよ。

そろそろチェックインする!?』



『うん。』





さり気なく、ふわりと掛けられたマフラー。



すごく暖かかった。


ホテルまでの道のりを、二人で手をつないで歩いた。



二人の息は白く、



歩く度に足元から、


雪の音が、



キュッキュと切なく鳴り響く。



先の事なんて分からない。



この道が、どこまで続くかなんて、



神さま、



あなたは知っているのでしょうか。



けれど、



これだけは言える。


私は、決して忘れない。





今日というこの日の奇跡を―――

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