私はいつも息を止めていた 知らずに流れ落ちる夕闇を 映す透明な銀 そっと吐く溜息は 怯えるように吐き出され 私は静かに肩を 撫でてもらえるのを待つ 息もできなくて 苦しくて 溜息は怯え 小さい自分に悲しみすら 感じているのに 幸せを壊す引き金を 自分では決して弾かないように 私はいつも息を止めていた 隠れるように吸った息は怯えている 私は幸せを壊さぬように 息を止めていた
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用