愛が憎しみを先行するまで…

ブランキー  2009-12-30投稿
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体内の至る所にできた空洞の中で、風の音と、骨の軋む音が混ざり合って、虚しさを生み出す。

この空洞の埋め合わせは、今の僕の心に既存する愛では到底、間に合いはしないだろう。

それどころか、憎しみが、さらなる空洞化の一途を辿っていくのだ。

だから憎しみと隣り合わせの愛に柔らかなキスをしよう。

愛が憎しみを先行するまで…

やがて愛で溢れ、憎しみが風化するまで…

世界の終わりを望んでしまったこの愚かな心が、煌めく銀狐の羽衣を纏うまで…



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