光「…何やろ…?」
2人が近づくと突然“それ”はむっくりと起き上がった
光拓「ぎゃあ゙あぁぁあ!!!!」
「…拓朗くん…?」
逃げようとする2人の背中に“それ”が眠たげに声をかけた。
拓「喋りよったあ!!わあー…ってあれ?」
拓朗が振り返るとそこには座ったまま眠そうに2人を見つめる慶太郎がいた
光「もうっ!!」
拓「びっくりするやんけ!こんなとこで何しとんねん!」
慶「…寝てた」
光「ここで?!!」
慶「何も来ないし」
拓「確かにここ車通らんけどなあ…はあ…」
慶「なんか星綺麗やから散歩してて…横になって…見上げてたら…寝てました」
まだ眠いらしく慶太郎は普段の半分ほどしか開いていない目のままうとうとしながら話した
光「…ありえへん(うちは一体こいつのどこが…)」
拓「おまえは…はあ…とにかく風邪ひくし戻ろう」
3人は民宿に向けて戻り始めた
拓「お前いつ外出たんや?真っ先に寝とったやん?」
慶「…めぇ覚めたら皆寝てて…ちょうど美弥姉が部屋出ていこうと…」
光「美弥?」
慶「うん」