UNDER SOUL〜第2話〜
そう俺はあることに気付いた。
「あの一番角の席の人、俺が転校してきてから、まだ一度も来てねえみたいだけど…
不登校なの?」
俺は何の気なしに聞いただけだったのだが。
「え…?あ、あぁ…あいつは……」
明らかに、友人達の顔つきが曇るのが見てとれた。
「まぁ不登校…だな」
「うん、多分もう来ねぇんじゃないかな」
「べ、別に…どーだっていいじゃん、なぁ」
「そーだよ」
互いに引きつった顔で、口々にそう言う彼ら。
少し引っかかるものを感じた。
するとその横で、今の話を聞いていたのか、
二人組の女子が俺の方へ静かに寄ってきた。
「ねぇ清澄さんのことだけど…」
「キヨスミさん?」
「そう、あの席の子。清澄礼子さん」
ふーん、女の子か。
清澄礼子さん
「──が、どうかした?」
「うん…あの子ね、ちょっと…おかしいから。」
「おかしい?」
「信一君も、関わらない方がいいよ」
へぇそうか、わかった、忠告ありがとう。
…なんて素直に言えるかよ。
突然関わらない方がいい、なんて言われても。
「え、ちょっと待って、おかしいって何が?」
その質問に、二人は顔を見合わせた。