クレヨン

mikkko  2006-08-14投稿
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いつかの夏

私は、一枚の絵をもらった

それは、黒一色の丸い塊のようなものだった


それを書いた人は、「私」をかいたのだと言った

それは、まるで影のようで、


人の目には、私はこんな風に映るのだと思った


そして私は私は思ったのだった

自分の心の中の黒い部分を捨てようと




いつかの夏

私は、また絵をもらった

くれたのは、いつか、私を黒い影のようだといって描いた人だった


その絵には

黄色で描かれた、丸い塊があった


何を描いたのかと尋ねると
その人は言った




あなたを描いたのだと


そして、つけ加えてゆっくりとその人は言った


太陽のようだと


私は、何故か涙が止まらなかった



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