D‐GON ?

shin.ne  2010-01-01投稿
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静かに冷えた森の前で、
青年が固い言葉で決意を口にしていた。


「さぁ、いくぞ」


しかしその中で、少女だけが憂いを込めて意を唱えた。

「もう、いい。私ならもういい。だから、こんな事やめようリュート」


「なにも心配する事はないサヤ。俺たちがいる、お前を連れていく」


決意の言葉は、暗い森の中に向けられた。

「なぁリュート。”神の棲む家”のあるインバ山まで歩いて3日あるんでしょ。往復で1週間として、それまでサヤを屋敷から連れて出す理由ってあるのかよ」


心配性のオヨがその肩を止めた。


「そんな事は後で考えればいい。今はサヤを連れていく事が大事だ。」


三人はついに森の中へと足を踏み入れた。
そこは、この世界で最も入ってはいけない言われる


ダーク・フォレスト。

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