「ねぇ、ジャンピングじじい…知ってる?」
亞依は、いつもとは違う低い声で、突然こんなことを言い出した。
『な…何?急に。知らないよ(汗』
「犬山市のね、とある池の辺にいるの。」
『何され…るの…?』
「追い掛けられるの。」
『ちょ…ちょっと。やめてよそんな話!私、明日犬山行くんだからっ』
「池に行かなければ大丈夫だよ(ニコッ」
その時ばかりは、亞依もいつもの声に戻っていた。
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私が犬山に行く理由は、いとこがいるから。
二つ上のお兄ちゃんが、めちゃくちゃかっこいいの!
「いらっしゃい、未香紗ちゃん(ニコッ」
今回も、飛び切りsmileで出迎えてくれた。
『こんちは…///』
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一緒に夕食を取って、只今の時刻23時。
「あ!未香紗ちゃん。あそこの山の上の池、蛍が綺麗よ〜!見に行ってきたらどうかしら?」
『い…池ですか?(何でこの時間にそんな事言うんだよ…)』
「そう♪琉介、連れていってあげて。」
「分かった。行こう、未香紗ちゃん。」
琉介兄ちゃんは私の手を取り、家を出た。
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『あ…あの///手…///』
「手袋、持って来なかったんだろ?俺持ってるからさ。片方あげるから、俺と手繋いでないほうに嵌めて。」
『ぁりがとうございます…///』池に着くまで20分、私は頭の先からつま先まで、ずぅーっと熱いままでした。
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