ハッピークリスマス! PART5

フェリス  2010-01-04投稿
閲覧数[575] 良い投票[0] 悪い投票[0]

まずは典子と学生時代に付き合っていた彼氏と手を繋いでデートしている映像が映った。とても幸せな日々だったと彼女は感じた。

次に、女友達の里子が映った。彼女は寂しく部屋に閉じこもっていた。

「この二つの映像を見て、何か思い当たる事はある?」とレディ・サンタは典子に尋ねた。

「えぇと、私は物凄く楽しそうにしていたけど、里子は・・・里子、生まれてまだ付き合った彼氏いないのよ。」とポツリと典子は言った。

「そうね。あなたは過去に彼氏との楽しい思い出はあるけど、里子ちゃんは生まれてからまだそれを経験した事無いのよ。でも彼女はひたむきに頑張って生きてるわ。あなたは恵まれているのよ。」とレディ・サンタは言い、ライトのボタンを押し、次の画面に切り替えた。

次は友達のアイリが映った。アイリは仕事を終え、自宅に戻り一人寂しく食事をしている。一人で寂しくチキンを食べ、クリスマスケーキを食べている。

そして次に典子の姿が映し出された。場面は昨年のクリスマスか。彼女は仕事を終え、自宅に行き家族と幸せそうにクリスマスを祝っていた。

「レディ・サンタさん、何かアイリと私のクリスマスを見て私が幸せに見えるわ。」と典子は言った。

「もうお分かり、アイリちゃんは数年前に家族を事故で亡くし今、一人なのよ。あなたは、両親もいるし、姉妹もいる。家族がいるのよ。本当にあなたは不幸せ者だろうか?」とレディ・サンタは言った。典子は心の中に家族がいるって何て幸せなんだろうと思った。そしてレディ・サンタはライトのボタンを押した。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フェリス 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ