《...分かった》
《え?》
「走るぞ!!!」
そう言って翔は
あたしの手を握って
廊下を駆け抜けた。
ファンも最初は
「追いかけるわよ-!」
って言ってたけど、
翔があまりに速すぎて
諦めたみたい。
さすが野球部エ-ス!
「はぁはぁ...
もうさすがに
追いかけてこね-よな?」
「う.うん...」
「はあ-疲れた-。」
「ねぇ翔?」
「ん-?」
「手///」
「...うわっわりぃ-///」
「いやいいよ別に///」
今まで全然
気付かなかったのか。笑
やっぱり
翔はかわいいな-。
な-んて思ってたら
また翔に
頭を叩かれた。
ゴン
「お前やっぱ
キモいわ-笑」
「いったぁ-い!
あんたは人を叩く事しか
出来ないわけ-!?」
「うん。笑」
「あ-ムカつく。」
「まあまあそんな
怒んなって-♪
早く勇人の誕プレ
買い行こ-ぜ?」
「まったく-。
ま-いっか♪行こっ」
あたし達はちょうど
街中まで来ていたので
近くのお店に入った。
「あ.これよくね?」
「これ靴じゃん!」
「い-んじゃね?
ど-せ勇人も
野球部なんだし!
勇人結構上手いんだから
これくらいは
買ってやれよな?」
そう言われたあたしは
渋々買うことにした。
これ結構\r
高いんだけど-。
「俺もこれ買お-っと!」
「え?」
「え.だから勇人に
誕生日プレゼント-♪」
「そんないいのに!」
「幼なじみとして
野球部の先輩として
買ってやりたいんだよ。」
「...優し-ね。」
「え?」
「翔優し-ね♪」
「そ.そ-か?///」
「うん。ありがと-」
「ど-いたしまして♪」
勇人の誕プレを
買ったあたしと翔は
ちょっと早いけど
家に帰ることにした。
「な-?俺ん家よってく?
多分ね-チャンいるよ-」
「ななチャンいるんだ♪
行く行く-!」
ななチャンは
七美チャンっていって
翔のお姉ちゃん。
あたし達の2つ上で
高校1年生なんだ。
ガチャ
「ただいま-。」