それから急いで典子は家に帰り、クリスマスの準備と友達に電話をかけ、今年のクリスマスを盛大にやろうと決めた。
典子の家でクリスマス会は行われた。リビングルームではキラキラ輝くクリスマスツリーとクリスマスの飾りが綺麗に飾られ、部屋の中はワムのラストクリスマスが流れていた。
典子の家族と典子の友達の景子、涼子、鈴音、アイリ、里子の他にも彼女らの男友達も数人連れてきた。
鈴木家ではみんな仲良くクリスマスフードを食べ、シャンメリーを飲み、ケーキを食べた。テレビではクリスマス特集をやっていた。
典子がソファーでシャンメリーを飲みテレビを見ていると、一人、男の人が彼女の隣に座った。
「やあ、初めまして。君がこのクリスマス会の幹事の典子ちゃん?」とその男性は言った。
「はい、私が典子です。失礼ですが、名前を伺っても。」と典子は言った。その男性は爽やか系のイマドキの男性だった。正直、典子はその男性は好みの方だった。
「僕は涼子の友達の広大。今日は素敵なクリスマス会をどうも有り難う。」と広大は礼を言った。二人はその後、自分のおいだちや、趣味や仕事の話しなどをし、ついに広大が口を開いた。
「典子ちゃんはとても一緒にいると楽しいよ。もし良かったら今度、映画やイルミネーションなんか見に行かない?」と広大は誘った。
「えぇ、楽しそうね。これからお願いします。」と典子は嬉しそうに言った。クリスマスまでに彼氏は作れなかったけど、出会いがクリスマスみたいな恋愛も素敵だと彼女は感じた。
その時、部屋にジョン・レノンのwar is overが流れた。曲の最初と最後にハッピークリスマスと囁く所が印象的だった。
クリスマスに恋人がいないと自分を追い込む人がいるかもしれないけど、そういう人は自分が幸せに恵まれている事を忘れがちである。
もしクリスマスが不幸と思うから自分の胸に手を当てて、自分の満足している事や恵まれている事を思い浮かべてみよう。
そうすれば、きっと自分の幸せに気づき、ハッピークリスマスを迎えれる事になるであろう。
メリークリスマス!そしてハッピークリスマス!
完結。
ハッピークリスマスを最後まで読んで下さった皆さん、クリスマスイブにひらめいた作品なのでクリスマスまでに投稿できなくてすみません。