幼なじみ 第12話

ち⌒い  2010-01-06投稿
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「美帆〜。泣」

「え?」

あたし達の
しばらく様子を
見ている美帆。

「あ-そっか-」

納得した様子の美帆は
とんでもない事を
言いだした。

「あのさ-ファンの皆さん
言っとくけどさ-
翔くん彼女いるよ?」

美帆の言葉に
固まってしまった
あたし.翔.柚果
そして...ファンの女子。
「翔くんに...」

「彼女がいる...?」

ファンクラブの
どの子もみんな
美帆の言葉を聞いて
一気に落ちこんで
しまっていた。

そんな姿をみて
内心ドキドキしていた。

美帆、嘘のつもりでも
当たってますが←

もしあたし達の関係が
バレたらどうしよう。

そう思っていた矢先
ファンのうちの1人が
口を開いた。

「もしかして...
美紗季ちゃん!!!!
あなたが彼女なの?」

あたしは、
ヒヤッとした。

なんて答えていいか
言葉に困った。

あたしは考えて考えて
みんなが注目する中で
決心した。

ど-せ後でバレるなら
もう言ってしまおう。

あたしは翔のこと
本気で好きだから
みんなに何を言われても
反対されたとしても
この愛を貫き通す。

よし!

あたしは勇気を
振り絞って口を開いた。

「あたしは...」

そしたら
あたしの言葉を
遮るように
翔が口を開いた。

「美紗季は彼女じゃね-よ
俺の彼女は
違う人...だから。」

びっくりした。
翔があたしの為に
嘘をつくなんて...

でもそれ同時に
悲しみにおそわれた。

守る為だとしても
堂々と彼女だって
言ってほしかった。

悔しい気持ちで
胸がいっぱいだった。

あたしまだ
認められてないのかな?

まあそりやあ
そうだよね。

まだ付き合って
1日だし...?

今にも零れそうな涙を
必死に押さえて
校舎に向かって走った。

「あたし...
トイレ行きたいから
先いくねっ...!」

あたしの後ろ姿に
向かって、翔が叫んだ。

「おい!美紗季!」

でもあたしは
聞こえないフリをした。

顔を見るのが辛くて
仕方がなかった。



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