今日はやけに人が多かった。精神的に作り笑いをするのは疲れる。でも終わったら飲み行くと思うと、少しはましだった。今の私はまだ年が若いと言うのに飲んで騒ぐしか楽しみがない。少し悲しいけど…
「やっと終わったね!」
ミーティング終わりの更衣室で亜由美が声を掛けて来た。私達は顔を見合わせるとタッタと着替えて化粧直しをし外に出た。「てかぁどこに行こうか?一応この前歩いてるときにもらったチラシがあるんだけど。」
亜由美がカバンの中から取り出す。私はふと思いついた様に携帯を取り出した。そういえば昨日メールした人…
私は受信メールを見直す。取りあえず亜由美に見せて
「ここ行ってみる?」
何気なく聞いた。
「あぁ店に来たホストくん?行ってみようか!」
亜由美が乗り気になったので詳しい場所を聞くためにメールした。返ってくるかなぁ…
心配なんてなんのそのすぐメールは返ってきた。「いきますかっ!」メールを見ながら私達はその場所に向かった。
「ぅ〜ん」なんだか迷ったらしい。昨日行ったとこよりもっと入り組んだ所で分かりにくかったので迎えに来てもらう事にした。しばらくすると
「キラくんですっ!」
少しキョドりながら彼は現れた。それが二人の始まりだった…