8出愛 冬。 平太と椿の死んだ場所には何事もなかったかのように, 太陽の光が差し込んでいる。そこを, 恋仲の男女が通った。 女がふと立ち止まり, 地面に埋もれていた何かを拾いあげた。 それは, あの椿の髪飾りだった。 二人はそれを見ながら少し話をすると, やがて側にあった椿の木に付けた。 椿の花と同じ色。鮮やかで美しいそれが, 太陽の光で反射して, きらり, きらりと光った。 ≠≠終わり≠≠
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