私は、学校では、男っぽい性格のせいで男子といる事も多かった。 そのため、恋愛に関しては、全く分からなかった。
(そんな私が……。もしかして、これが恋?)
あの人の事を思い出すと、なぜか胸がドキドキした……。これこそ、恋だ……。なんだか、嬉しくなった。
それと同時に彼の方もよくしゃべってき始めた。私は、その時が一番、楽しかった。
それから、二人に席が変わっても、なぜか自然に目が合うようになった。私はそんな些細な事がとても嬉しかった。また、彼が私以外の女子としゃべらない事が、もっと嬉しかった。
それから、二年の月日が経った……。
ある時、一人の少年が入ってきた。
名前は、武橋太郎。私より、後から塾に入ってくる人は結構いたが、彼は私にとってはとても印象的だった。
たまたま、早くに塾に着いてしまった時、教室に行くと、彼が一人いた。
入ってくると、こっちを向き、微笑んだ……。 まるで、最初に会った時 宮下君が見せた、あの微笑みを……。
私は一瞬、びっくりしたがあの時のように、微笑み返した。
あの後、あの微笑みを思い出すと、なぜかドキドキした……。
§続く§