desteny??

meeco  2010-01-08投稿
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私は、病院で茉莉子が来るのを待っていた―\r

その時、中川は、繭子と言う女性と逢っていた。

「久し振りね、どうしたの?急に、連絡なんて・・・。」

「久し振りだな、まさか繭子とこうして逢えると思わなかったよ・・・。」

「シャブが欲しいの?まさか・・・、ね?秀樹止めたのよね?お父さんの警告で。」

「繭子は?もう、止めたの?」

「止めて〜、私、結婚したのよ?」

「そうなの?知らなかった。じゃあ、不味かった?今日呼び出したの?」

「ううん、良いの、別に。旦那とはとっくに冷め切ってるし。秀樹から連絡貰って、実は、ちょっと嬉しかったの・・・。でも・・・、シャブ欲しいなら・・・、今でも手に入るわよ。」

「マジで・・・?少し分けてくれるなら、色付けるよ。金なら有るしさ・・・。小遣い稼ぎになんだろ?少しは。」

「お金は良いの、別に。でも・・・、ね?」

繭子は、中川に背を向け、含みが有る言い方でそう言った。

「金は、払うって・・・。他に何か欲しい物が有るんなら、何とかするよ。繭子、何か欲しい物有るの?」

「秀樹が欲しい・・・。」

「えっ・・・?」

繭子は、ごく自然に、中川の腕に、自分の右腕を絡ませた。

中川は、繭子から薬を分けて貰うだけのつもりで呼び出した。

「嫌なの・・・?旦那は、私なんかに興味無いし、面倒臭い事にはならないから、安心して。秀樹は、旦那にバレてお父さんに知れるんじゃ無いかって事を気にしてるんでしょ?」

図星だった―\r

もしも、人妻の繭子と関係を持って、相手の男性に気付かれて、訴えられでもしたら、たちまち、中川の父親の耳に入ってしまうのでは無いかと言う事だった―\r

「旦那にバレたら、不味いだろ?繭子も知ってる様に、俺が一番気になる所って、そこだからさ。これ以上、親父に俺の不貞がバレたら、不味いんだよ、マジで。」

「大丈夫。もし、秀樹が私の事を抱かないって言ったら、お父さんに、私の所に、また薬欲しいって言って来たって、言っちゃうわよ?それでも良い?」


中川は、外国人売人に声を掛けた方が、幾らか気楽だったと、今更、気が付いた。
「分かったよ、繭子が良いんなら、俺は男だから、拒めないさ・・・。良いのか?今日は、帰らなくて。」

「うん、友達の家に泊まるって言って来たから。

中川は、繭子を自分の車の助手席に乗せ、父親の別荘へと車を走らせた。

麗華が、フライトで日本に居ないのを良い事に―\r



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