光「バンド(ここ)の人らは…なんていうか皆お節介というか、何でそんなに人のことばっか気にしてあげられるんやろ…」
しばらくして光希は窓の外をぼんやり眺めながら呟いた
聖「あいつら皆お節介とか…優しいからとかじゃない。光希がメンバーやから、お前が仲間やからやん?仲間は大切にせな」
聖二は目を細めて優しく笑いかけた
光「…うちは自分の弱いとこ、見せないように必死やのに…」
聖「見せてしまえば?皆も…」
翼「わっ!聖二サボりや!!」
突然入ってきた翼が聖二を指差し叫んだ
聖「ちゃうわ!!俺は…」
翼「はよ楽器出せよ?もうすぐ合わせんで!」
聖「ほんまや!」
聖二は慌てて楽器ん出し始めた
――猛「あかん〜俺、もうお腹すいたあ」
翼「俺もー」
聖「もうちょっとでお昼やからもう少し耐えろ!」
翼「え〜!!」
翼と猛はへなへなとその場に座りこんだ
美「ったく…」
猛「あ、そういえば」
何かを思い出したように猛は美弥に目を向けた
猛「昨日何してたん?」
美「え?」
光「あ、タケ!それは…」
猛「夜、伸昭と一緒におったやろ?」
光希がとめるより先に猛が言い切ってしまった