臆病

兼古 朝知  2010-01-09投稿
閲覧数[790] 良い投票[0] 悪い投票[0]



オマエ臆病だなって
君が言ったから

君の目の前で
君のお父さん
殺してあげたんだよ
ほら
人を殺せる勇気
持ってるんだよ

眼鏡で根暗
クラスじゃ目立たない
ただそれだけで
僕を臆病と言うのは変だ

そう思ったから
殺してあげたんだ
臆病じゃないって
証明するためにね

…で
どうしたのその顔?
人一人死んだくらいで
何をそんなに
ビビッてるの?

君のが臆病じゃないか
なッさけない。

そんなに寂しいんなら

ほら

君のお父さんの
眼球と心臓
ちゃんと
とってあるからね?

どうしてよけるの?
お父さんのイチブを
何故受け取らないの?

あげるってば
なんならナイフもあげるよ
プレゼントだよ
僕よりもずっとずっと
臆病なキミに ね…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 兼古 朝知 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ