彼もまた、宮下君のような存在に私の中でなっていった。
しかし彼は、宮下君とは、対照的だった。 宮下君は、静かな感じのおとなしい人だったのに対して、武橋君は、明るい感じの積極的な人だった。
武橋君とも、目が合うようになっていった……。
そして、夏期講習の時、武橋君と席が前後ろになった。
そのため、彼とよくしゃべったりした。
ある時、私と仲良しの田中さんが言った。 「星野さんと武橋君、しゃべってる時と〜ても楽しそうだよね?」
「!??」
「絶対、武橋君、星野さんの事、好きだって!」
と、言われた。
それ以来、田中さんが色々な人にいって、冷やかしを受けるようになった。
冷やかしを受けると真っ赤になりながら、批判した。彼も同じような感じだった。
それから、彼とは、あまりしゃべらないようになっていった。