「なんなんだよあのチビはよぉ…」 金髪の男、ローが言った。 「あの…あんたらは…?」 レックスは少し小さな声で2人に聞いた。 「おいおい、普通自分から名乗るもんだろ。まぁ、いいけど…。俺はローでそっちの銀髪がゼス。」 「あ…お、俺はレックス。さっきは助かったよありがとう。」 「ん〜たまたまだよたまたま。でそっちの女の子達は?」 ローはさっきからフィーとレイをジロジロと見ていた。 「私はレイ、この子はフィー。さっきはありがとう。」 「レイにフィーか、可愛い名前だな。」 「俺はハウィー。よろしく!」 「あぁ〜ハウィーね。はいはい…。」 ローは素っ気なく応えると前に向き直った。 「あの金髪…かなり女好きだな…。」 ハウィーはローに聞こえないように小さな声でレックスに言った。レックスは、『お前も女好きだろ』と心の中で思ったが口には出さなかった。 「ロー、次はどこに行くつもりだ。」 ゼスはいつも無愛想な顔だ。 「ん〜そうだな…。あんたらどこに行くつもりだったんだ?近くだったら乗せてってやるよ。」 とローが言った。 「俺らはレブルアって国に行く予定だったんだけど…そこはちょっと遠いよな…。」 「あぁ?お前ら知らないのか?レブルアは昨日イルバースの攻撃を受けて今もまだ混乱状態だぞ。」 「やっぱり昨日のインキュバスはレブルアに…」 レイはかなり驚いているようだった。 「じゃあ、俺らとクエイドに来るか?そこならレブルアも近いぞ。」 レックス達はとりあえずローとゼスについていくことにした。