YES 8

ゆう  2010-01-12投稿
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「カズ!W大合格おめでとう♪」

私はカズに抱きついた。
カズはW大にスポーツ推薦で合格を決めた。

「…あゆ、離して」

「え?」

「見てるから…」


周りを見渡すと、クラスの子達がじろじろと私とカズを見ていた。


その中には、なっちゃんもいた。


「ごめんねカズ。あんまり嬉しくて♪」

私はカズから離れて謝った。


「…違うよ。あゆは悪くない」

「ん?」

「あゆ、あんた私と一緒にいない方がいい」

「なんで?なんでそんなこと言うの?」

「…ちょっと、来て」




カズは私を屋上に連れていった。


「…あゆ、私のこと…聞いた?」

「同性愛の、こと?」

「…そう」

「カズはカズだよ。関係なくない?恋愛は自由だもん」





カズは優しく笑った。


「でも…あゆまでみんなから変な目で見られるのは耐えられない」

「そんなの…そんな目で見る人たちが変なんだよ」

「……」

「カズ、私は気にしないよ。カズは私の友達だもん。離れてなんて言われる方が寂しいよ」

「…ごめん」


カズは私の頭を優しくなでた。



続く

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