恋は気分次第

のの  2006-08-15投稿
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「どうして・・・?どうして私、あなたなんかの事をこんなにも、好きになったの・・・。」
私は、泣きながら優樹の胸の中に自分の身体を預けていた。
「俺は愛(ちか)の事が前から、いや、初めて会った時から好きだった!」
彼は、私を優しく抱き締めながら、耳元でそう囁いた。
そして私の顎に手を添えて、これまた優しく私の唇にキスをした。私はファーストキスなのに、拒むこともせずに優樹と長い間、唇を重ねていた。
それは、8月半ばの蝉時雨が降り注ぐ、午後の公園での出来事だった。

私が優樹と初めて出会ったのは、いまから1年以上前の、ようやく桜が満開になった、高校の入学式の日だった。その日私は、これから3年間同じ高校に通うことになっている、親友の真帆と、おNewの制服を着て学校に向かっていた。
「この学校、良い男いるかな?」
真帆は、今までに何人も男と付き合った事があるが、かっこいい男を見ると、すぐに目が爛々と輝く様な、恋多き乙女だ。
髪はショートカットにしてボーイッシュな感じで、背も165?と大きい方で、プロポーション抜群。何より顔が大人っぽくて、私が見てもうっとりするようなとびきりの美人なの・・・。

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