―翌日も自然に目が覚めた。
起きた時間は普段より大分早くて、だけど二度寝しようとは思えなかった。
暇は嫌いだ。
何もすることが無くてつい自己嫌悪に走ってしまう。
“友達だと思ってなの?馬鹿。目障りなんだよカス!”
―…中学の卒業式の日。
友達だと思っていた子に裏切られた。
もともと地元から離れた高校に行く予定だったから今は特に気にしてないが。
それと真奈には父親がいない。
真奈が小学生のとき病気で死んだ。
「…一人ぼっち」
そう思うと笑えてきた。
周りにいる大切な人はどんどん消えていく。
―…暇。
それは孤独の次に真奈が嫌いなもの。