スカバンburn!!02 -35- 女の子

きゃしー  2010-01-16投稿
閲覧数[371] 良い投票[0] 悪い投票[0]


聖「ほんまに。美弥は面倒見ええなあ」

波「ちゃうって」

聖「え?」

波「そうゆうのだからじゃないねんてば」

聖「…?」

波「どんなに男前な美弥でも、女の子やねん」

秋「あかんな、せえちゃんは」――



――美「まだすねてんの?」

美弥が声をかけると翼の肩が微かに跳ねあがった。鋭い目つきで振り返り美弥を見たあと、また背を向けた。
美弥は気にせず翼の隣に腰かけた。

翼「別にすねてへんわ」

美「そんなに羨ましいん?あのバンドが」

翼「羨ましくなんかない」

美「負けてるもんな、技術も練習環境も…」

翼「…負けてへん」

美「はあ…強がんなって。悔しかったんやろ〜?だからうちにやつあたりしたんやろ。うちには分かるねんから〜」

美弥は翼の頬をつねり茶化した。

翼「うるさいなあ…やめろって!」

美「なあ翼?…うちらが目指してんのはあのバンドやないやろ?賞とって有名になるバンドやない。
…いろいろと悔しくなるのもわかるで?でもさ、このバンドの“らしさ”無くしたら意味なくない?」

翼「…わかってるわ」

美「フェザーにはフェザーの良さがある。うちらには…ブルービートにはブルービートの良さがあるやろ?」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 きゃしー 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ