小公女襲名。〜Roman de Princesse

なぎ(栞雫月 凪)  2010-01-17投稿
閲覧数[237] 良い投票[0] 悪い投票[0]





せかいは、おもっていたよりざんこくでした。







ただ、あいしただけだったんです。


ただ、それだけだったんです。





それを、せかいのことわりがひていした。


それだけです。






わたしは、せかいにきょぜつされたんです。



ぽっかりとこころにあいたあなは、どんなものでもうめることはできませんでした。


だって、それをうめてくれるのは、あのひとだけだったからです。







あのひとをうしなったわたしは、どうじにひかりをなくしました。



あのひとが、わたしのすくいだったからです。







やがて、あたしはわたしをきょぜつするようになりました。


あのひとをあいそうとするわたしを。


あのひとのしあわせをねがったあたしは、わたしをふうじこめました。



あのひとをしあわせにするなら、わたしのしあわせをすてなければいけなかったからです。








わたしのしあわせは、あのひとをあいすることでした。



わたしがねがった、さいだいのしあわせは、あのひとにあいされることでした。







だから、あたしは、あのひとをあいそうとするわたしと、じぶんのしあわせをすてました。



こころは、がらんとくうきょになりました。







せかいとあなたは、
おもっていたよりざんこくでした。











小公女襲名。
〜Roman de Princesse






おひめさまって、どんなもの?


おひめさまの条件ってなに?


――その結論が「常識」なら、あたしは無視する。


だから、あたしの考え。


ひとつめ。

他人を、許すこと。


けど、如何しても許せない奴は赦さないからそれは例外。




ふたつめ。

傅く人達が居ること。


だってその方が楽しいから。



みっつめ。

おうじさまが居ること。


傍に居てくれなくていい、遠くでもいいから。



だって、おひめさまの危機にはすぐ駆け付けてくれるでしょ?



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 なぎ(栞雫月 凪) 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
海外セレブを魅了☆
☆ピチピチのお肌に


▲ページトップ