翼「フェザーに対して悔しい気持ちがあったからだけとちゃう。…なんか……」
美「ほらあ〜やっぱやきもちやろ??」
翼「……」
美「はあ…あんたはいっつもみっきーみっきーってばっか言って騒がしいのにな。うちが離れてもやきもちやくねんな。」
翼「そんなことないっ!」
美「はいはい」
翼「やきもちちゃうからな!あの“のぶやき”が気に食わんの!」
美「はいはい、“のぶあき”な。」
翼「あんなん“のぶ焼き”や」
美「なんやねん、それ」
翼は頬を膨らまし、書きかけの譜面にまた音符を一つ加えた。
美「で?どーすんの?」
翼「何が」
美「まだいじけてここで独りで弾いとくん?それともどーするん?」
翼「…」
美「つーばーさーくーん?」
翼「…美弥さん、やつあたりしてごめんなさい」
翼はギターを抱えたまま、幼い子どものように小さく謝った。
美「よろしい。はやくギター持って帰っといで」
翼は目のまえに広げていた譜面をまとめ、ギターを抱えて立ち上がった