永久に§1§

夏姫  2010-01-18投稿
閲覧数[486] 良い投票[0] 悪い投票[0]

《お疲れさま。元気にやってますかぁ〜!?》

私の大好きな人、サイからのメール。
短いけど、メールをくれるっていう事が凄く嬉しかったりする。

《お疲れさま。私は元気だよっ。サイはどう?》

いつも似たような返事しか返せない私。
お疲れさま。と入れるのは、サイが仕事をしているからだ。
私にしてみれば、社交辞令などではなく、本当に仕事ご苦労様ですという意味を込めているのだが、サイがどう捉えているのかは分からない。

《俺は元気だよっ。今日は何かいいことありましたか!?》

珍しい事を聞いてくるなぁ、と思った。
なぜなら、私は学校が嫌いだからである。
行く理由でさえも最近では分からなくなっている。

《何も良い事なんてないよ(汗)相変わらずつまんない毎日です(笑)》

そんな、冗談とも本気ともとれる返事を返す私。
別に嘘をついてるわけではない。
今話している事は、私の本心なのだから。

――――――――――――

そんな感じで私達のメールは続く。
友達には、よく飽きないねぇと言われるが、私に言わせれば、毎日メールをしなくても平気と言う人間の方がおかしいと思う。
最も、今では私達も毎日メールしているわけではない。
2、3日に一時、長い時間メールをするだけだ。
最初はそうなった事がショックで、学校に行く気さえなくしたが、今は少し慣れ、何とかなっている。

でもやっぱり、寂しいのには変わりない。
おまけに、メールをするのは私からで、サイからきた事はあまりない。
大人の余裕というヤツだろうか?

そうでない事もまた、私は分かっている。
サイは、私よりも寂しがり屋な気がするからだ。
寝ぼけて私の腕を掴んだりする時のサイこそ、素直な状態なのではないかと思う。

そして、その幸せがずっと続くと思っていた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 夏姫 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ