ある愛の表し方・2章 2

木村蜜実  2010-01-19投稿
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「付き合ってください!」

男はなんて単純…。
顔がいいからってそう簡単に好きになるもんかね…。
話した事もないのに…。

「無理…。他の人を好きになって。」
あたしは決まってそう言う。

あたしは何故か告白される事が多い。
顔がかわいいらしい…。
自惚れるなって思われるけど、実際そうだから仕方ない。

だから…
女友達も少ない。

こんな毎日はつまらない。

「また振ったの?何人目だよ。」
幼なじみの田中章人(たなかあきひと)はいつもあたしに纏わり付く。
小学校から高校生まで…ほんと腐れ縁だ。

「しらない。なんか告られる。」
あたしはため息まじりに答える。

「愛美(まなみ)のガサツさを知ったら、付き合ったって長続きしね〜よな〜。」
笑いながら話す。

ガサツなのは認めるけど…。

「アキ…もう彼女のトコ行ったら?怒らせちゃうよ…。」
あたしはアキ(章人)を追い払う。

「いいよ…もう授業始まるし。」
そう言って席に着く。

アキは彼女がいるくせに、いつもあたしといる。
彼女がいるくせにあたしとよく遊ぶ。
ホント…変なヤツだ…。

そしていつも…
アキの彼女に呼び出される…。

「章人に近づかないでよ。」
普通…そうゆうのは彼氏に言うもんだろ〜が…。

「あたしに言わないで、アキに言ったら?ウザすぎ…。」
あたしはまたそうゆう言い方をして、敵を作る。

帰りはいつも、アキが後ろから走って追いかけてくる。

「俺、彼女と別れたよ。」
いつもこうだ…。

いつもいつも…
同じ事の繰り返し…。

だから学校はキライ。



そんなあたしでも…
好きなヤツはいる。

今更だけど…
なんでだかわからないけど…

アキの事が好き…。



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