「高峰さんもお祭り行くんですよねー?楽しみですね」
「…」
くそっ、また無視か…
「うわぁ…愛美ちゃんの心の声が聞こえてきそうで香菜ちゃん恐怖で泣いちゃうー」
「…(怒)」
香菜がまたちょっかいを出してくる。
あたしはそろそろ高峰智という人間と仲良くなりたいから毎日こうやって声をかけている。
それなのにこの男、ことごとく無視しやがって…。
「あ、高峰さん!これ店長に渡して来てくれませんか?!」
するとスタッフルームに先輩が入ってきて高峰さんにノートを渡そうとしている。
「良いっすよ」
っな…
コイツ…!
あたしには無視するのに先輩にはこんないい子になんのか…っ
あたしはついに糸が切れた。
もう良い…
もう良い…
「高峰智!!!」