1,「死んだ…。」
「死んだ…。」
瀕死で町の外を歩いていた僕にやつらは飛びかかってきた。抵抗したが、遅かった…。僕は死んだ…。
ゲームの中で…。Game Overの表示が出たままの画面を僕はため息混じりの深呼吸をしながら見つめていた。
「そんな〜!」
声は出さなかった。今は多分深夜。カーテンを開いたら朝か昼か夜かわかるだろうけど面倒臭い。僕のいつもの予定は、ご飯を食べて、ゲームして、ご飯を食べて、ゲーム、ご飯を食べて、ゲームして、またご飯を食べて、ゲーム。仕事してない18歳だ。時間なんて関係ない。
部屋におきっぱなしの炭酸の抜けたコーラを喉が満足するまで何度も流し込み、軽く首や腕を回してパキポキと音をならし、また深呼吸をしてから少し腰を浮かべてリセットボタンに手を伸ばす。
「次こそは…」