もし、あなたの友人が悪の道に行こうとしたらあなたは止めるであろう？それと同じなのだ。しかし、京都はそんな優の心を知らずか反発をした。
「それでも………レッテルを張られようと俺は彼女を守りたいんだ！」
次第に京都も荒い口調になってくる。
「このままではお前まで犯罪者のレッテルを貼られるぞ！」
優は、もう一度声を張り上げて同じことを京都に対して言う。しかし、そのセリフは丁度雪野が聞くことになった。
そのセリフを優が言った後にスーッとリビングのドアが開いた。ドアが開いた瞬間に二人は同時に雪野のほうを見てしまった。
「青山さん！」
「チィ」
京都は雪野が今の会話を聞き取ったことに驚き、優は優で悪態つき、舌打ちをした。
「ねっ……ねぇ今の話どういうこと？」
雪野は先ほどまでののほほん気分は綺麗さっぱりと消えて目は見開きって二人を見た。
「いっいや……そんな重要じゃない話だよ。そっそうくだらない話さ」
京都は無理やり笑って答えると
「なっ何がくだらない話よ！あなたにレッテルが貼られるって！？」
雪野も声を張り上げて言う。三人の間に気まずい雰囲気が流れる。
何とかこの空気をしたいと思うがもう冗談を言うことができない。しかし、沈黙を破ったのは意外にも優であった。
「丁度いい」
「（悪魔の声！？）」と、一瞬思う雪野だが、その声の主が優と知ると優の顔を見る。二人は何も言葉を発することもなく優の顔を見た。
「京都……お前もう一度こいつの前で俺の質問に答えろ！」
優はヤ○ザ並み（本物のヤ○ザは知らないが）の迫力で京都にガンを飛ばしてきてガンを直接飛ばされていないはずの雪野が一歩後ずさりしてしまった。
「京都、お前は、犯罪者かもしれない彼女と一緒に共犯者になってまで…犯罪者の共犯者としてのレッテルを張ってまで彼女と一緒に逃げるのか！？お前はそんなに手を……体を震わせているだろ！？怖いんだろ！？」
ガン飛ばしを納めた優は真剣な顔で震えている体を指摘され隠そうとしている京都の目を一度もそらさずに聞いてきた。その重々しい空気に耐えられない雪野だったが、優の発言を聞いて
「えっ？何？どういうこと？優さん教えてくれませんか？」
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