聖「やっと来た。はよ手伝って」
秋奈と光希が体育館に着くと準備はほとんどすんでいた。
秋「は〜い!」
秋奈は明るく返事をするとパイプ椅子を並べる慶太郎のそばに駆け寄った。
光「何でパイプ椅子並べんの?」
拓「ああ、来んのじっちゃんやばあちゃんだけやからな、椅子あった方がええやろ?」
運んできたスタンドを下ろして拓朗はちらっと光希を見た。
光「…?」
拓「…かみ」
光「え?」
拓「だから、かぁみぃのぉけ!……似合ってるんちゃう!」
拓朗は乱暴にそう言うとまたスタンドを担ぎその場を去った。
そんな拓朗を不思議そうに見ながらさっき秋奈にやってもらった髪に触れた。
波「…褒め方下手やなあ」
猛「…何が?」
琢「お、準備だいぶ終わってんな」
翼「お前ら遅いわ!」
琢磨達は持ってきた楽器ケースをその場に下ろした。
ち「なあ〜慶四郎〜!」
慶「…何?」
聖「あいつってあんな名前やったっけ?」
猛「兄貴が3人くらい増えたんちゃう?」
聖「…へえ…知らんかった。」
ち「あんな、今日ドラム貸してくれる?」
慶「…ええよ。」
ち「わあ〜い!よかった★運ぶの大変やねんもん」