YES 11

ゆう  2010-01-23投稿
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試験会場で隣の席だった。

私はいつものおっちょこちょいで消しゴムを忘れちゃって…



「よかったら、これ使って。俺いっぱい持ってきたから」


私の様子を見て、そう声を掛けてくれた。

「あ、ありがとうございます!助かります…」



それがきっかけで、昼食も彼と一緒に食べた。

彼も動物が大好きなのがすごく伝わってきた。

家には犬、ハムスター、インコ、カメ、金魚などたくさん一緒に住んでると。




試験会場を後にするとき…

「俺、松浦っていうんだ。お互い合格してるといいね」

「はいっ」

「じゃ、入学式で会おう」

「はいっ…」






「…という訳なんだ」

「ふーん」

私は興奮しながら一気にカズに話した。

「あゆは犬とハムスターとインコ飼ってる奴が好きなの?」

「そこは関係ないよー!でも松浦さん動物大好きなんだなって♪」

「ふーん…どこがそんなにいいの?」

「ん?」

「会ったばっかりじゃない」

「うん…だけど…なんか分からないけど惹かれるものがあって」

私は一目惚れなんて信じない方だけど、これって一目惚れなのかな?

「…じゃあ尚更合格しなきゃだね。その松浦にまた会うために」

「うん…」

「……私、先に教室戻ってる」

「え?カズだってまだお弁当…」

私が全て言い終わる前にカズは屋上を後にした。


続く

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