私は松浦さんとメアド交換していたから、毎日のようにどっちからともなくメールするようになっていた。
今まで男の人とまともに付き合ったことのない私にとって、松浦さんとのやりとりは全て新鮮で、キラキラと輝いていた。
「恋に恋してるんだよ。あゆは」
最近のカズは私に辛辣な言葉をあびせるようになっていた。
「そんなことないもん!私は松浦さんが好きなだけだよ」
「1回しか会ったことない奴のこと好きだなんてよく言えるね。あゆはそいつの何を知ってる訳?」
「そうだけど…でも…」
「もっとよく知ってから好きだとか言うなら分かるけど…なんか軽く見えるよ」
「なんで…なんでそんな意地悪ばっかり言うの!」
「私はあゆのこと思って…」
「私のこと思ってくれてるなら、応援してくれてもいいじゃない!カズにそんなこと言われたら悲しくなるよ…」
その後、カズは黙ってしまった。
それ以降もカズは松浦さんの話には一切触れてこなかった。
カズ…
私はカズを…
どれだけ傷つけてた…?
自分で気づかない内に…
カズはどれだけ傷ついた?
今でも、そのことを考えると胸が締め付けられるよ。
カズ、今カズに会えたら、伝えたいことがあるんだ…。
もう一度会いたいよ…
カズ…。
続く