―１時間前―＼r
｢分かった…｣
｢は？｣
３人の人間に見つめられてあたしは決めた。
｢あたしがアンタの…最初の仲間になってやる｣
｢…はい？｣
｢ま、愛美？｣
香菜はあたしが何を言っているのか理解出来ないでいるみたい。
まあそれは香菜だけじゃないんだろうけど。
｢アンタ…友達って、仲間だって言える人いないでしょ？まあ初めて会ったときも言ってたけど｣
―仲間とかいらないんで
｢誰だってねえ、仲間がいないのは寂しいの！一人じゃ生きていけないの！簡単に仲間いらないとか言ってんじゃねーよ！｣
｢中…村…？｣
先輩はあたしの変貌ぶりに口が閉じないみたい。
でも今はそんな事関係ない。
｢アンタだって本当は寂しいんでしょ？だったら素直に寂しいって言えば良いでしょ？！｣
｢だから俺はそーゆーのいらないって言いましたよね｣
｢あたしが言いたいのは、アンタのそのひんまがった性格があるのは注意してくれる仲間がいなかったから！｣
｢余計なおせっかい｣
高峰智は冷たく言い放つ。
｢アンタからしたら余計なおせっかいかもしれないけど、このままじゃ皆が楽しくないの！｣
―誰かのためになることなら
｢皆このお店が大好きで働いてるのに、アンタのせいで楽しいものも楽しくないの！｣
―その人のために精一杯尽くしなさい
｢だからあたしはここで働いてるこのお店が大好きな皆のためにアンタを変えてやる｣
こんな変わった宣戦布告したの初めてだった。
｢…勝手にすれば｣
高峰智はそう言ってスタッフルームを出ていってしまった。
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