碧 25

 2010-01-24投稿
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「高峰さーん」
「…」
「おーい」
「…」
「高峰さんてばー!」

あたしは次の日からある意味の猛アタックをしている。


「高峰、そろそろ入ってくれ」
「はい」


店長に呼ばれて高峰智はお店に戻ってしまった。


「相変わらず撃沈していますねぇ」

スタッフルームに香菜が入ってきた。

「なんであんな事言っちゃったんだろ…」

あたしはため息混じりに弱音を吐く。

「もー、昨日の威勢はどうした!」
「だって…」

よくよく考えてみたけど、あの人間を本当に変えることが出来るのだろうか。


「愛美がそんなんだと変えられるものも変わんないよ?」
「…うん、そうだね」

あたしが頷くと香菜は笑顔になってポッキーをくわえはじめた。

「あ、そだ」
「?」
「お祭りのことなんだけど―…」



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