「…ッ/// サイっ…。」
サイは甘く優しく私にキスをした。
そしてサイの手は、私の身体に沿って下へと滑り落ちていく。
「! あっ……。」
サイの細い指が、ズボンの中へと入り、優しく撫でる。
「んっ…。サイ…。」
そのまま私の下着の中へと入り、一番敏感な部分に触れた。
私の甘く切ない吐息と、サイの少し荒くなった吐息が混ざり合う。
「ハルのここ、びしょ濡れだよ。」
クスクスと笑いながら、指の動きを早くする。
「サ、サイのせいでしょっ!」
精一杯の抵抗をするが、サイの右腕にしっかりと抱きしめられ、身動きがとれない。
私は感じ過ぎて、思わずサイの左手を引き剥がした。
「そんなに抵抗する事ないでしょ〜。」
Dキスをされ、私は声を出せなくなる。
彼の甘い誘惑には勝てなかった。
そのまま、私達二人は愛し合った。
「ねぇ、サイ。私が居なくて寂しかったんでしょ?」
ニヤニヤと笑いながら私はサイに聞いた。
「うるしゃい。」
少し照れながらそっぽを向くサイ。
メールの返事が素っ気なかった原因が寂しさにあると気づいたのは、強く抱きしめられた時だった。
「ごめんね?寂しがらせて。」
ふっと微笑み、サイの頭を優しく撫でる。
「全く。甘えん坊で寂しがり屋な彼氏さんですね。」
「気のせいだっ。」
「あら、私にそんな事言っていいの?(笑)」
「……。」
もちろんこれは、私のちょっとした意地悪&仕返しである。
「…もう帰る時間か?」
相変わらず下はパンツ一枚のまま、私に尋ねるサイ。
「ううん、あと30分は大丈夫だよ。」
私は、サイの頭を優しく撫でた。
――私は、本当にサイを愛してる。でも、サイは照れ屋さんだから、「愛してる」なんて言ってくれない。それが、少し寂しい。
それでも、サイの一つ一つの行動が、仕草が、メールの内容が、私に「好きだ」「大切だ」と言ってくれてるのは分かる。
そんな、不器用だけど、誰よりも私を大切にしてくれるサイが、大好きなんだ。