サイと連絡をとらなくなってから3日目。
寂しくないと言えば、嘘になる。
でも、どうしようもない事なんだ。
実は、昨日メールをした。
返事は来なかった。
連絡が来ると思って、ずっと待ってた。
結局来なくて、私は泣きそうになった。
夜もあまり眠れず、夢の世界に入ったり、現実の世界に戻ったりを繰り返した。
朝起きると、私の目は腫れ、顔はむくんでいた。
――恋は盲目という。
その言葉は本当だと思う。
昔の私なら、決して誰かに恋い焦がれるような事はしなかっただろう。
誰かを想って毎夜泣く事は無かっただろう。
――私は、一体どうしてしまったんだろう。
私は、自分が、分からない。
誰かに助けてもらいたくて
誰かに聞いてもらいたくて
誰かにずっと
愛してもらいたかった
だからこそ、サイに会いたいと願った。
だからこそ、サイに好きと言って欲しかった。
――だからこそ、私はサイを愛していた。
『ねぇ、サイ。
あなたは、私を愛してると言ってくれない。
直接も、間接も。
私はどうしたらいいのだろう。
何度泣いても分からない。
こんなにも、あなたを愛してるのに。』