「おはよう悠紀!」
『おはようほのか!』
入学してから1ヶ月たって私とほのかと亜紀は親友になった。
私があかつ先輩を好きと言うことはもうクラス中の人が知っている。
何故かって?それは
『あっあかつ先輩だ!カッコいい〜』
「出た〜目がハートだよ。」
こうして私が毎日叫んでるからだ。
高校生活にもなれてきた。
友達は相変わらず少ないけど、ほのかと亜紀がいればいい。沢山はいらない。
私を分かってくれる人はそう沢山いるはずないから。
私はいつも廊下の窓から駐輪場を眺めてあかつ先輩を探している。
別にストーカーってわけじゃない。
ただ見てるだけで幸せなだけ。
この窓からは北校舎の教室が見える。
だから亜紀も私と一緒にこの窓にいることが多い。
ちょうど反対側の窓の教室が那智先輩の教室だから…
「まだ那智先輩こない〜休みなのかなぁ…」
『メールしてみれば?』
「出来ないよ!///」
『亜紀は恥ずかしがり屋だからなっ!』
「悠紀だって人のこと言えないだろ!」
そうだ。
私と亜紀は限りなく奥手…メールをするのも半端なく勇気が必要で、喋るのだって緊張する。
亜紀はその証拠に那智先輩と喋るときだけジェスチァーが多くなる。笑
これは本人には秘密。
私は今が楽しくてしかたなかった。