すっかり
桜の華も散り少し枝に緑の葉を付けだした日だった。
私は、生理をむかえ 頭痛がするので、谷先生に言われたように、検査をする為に病院に向かった。
病院に向かう道中 私は、怖かった……。
原因が解らないのも不安だけど ……。
もし……。
大きな病気だったらと考えると 逃げたい気持ちで、一杯だった。
病院に着き……。
私は、前回と同じ用にＭＲＩを撮り 待合室で待つ事になった。
私は、待っている間 心の中で 何度も 何度も 異常がありませんように願った。
そして……。
『宮下さんお入りください』と看護師さんに案内された。
私は、席から扉までの距離が 凄く 怖い距離だった。
診察室に入ると私の脈は、『ドく ドく 』と上がっていくのがわかる程脈が上がっていた。
谷先生は、机に向かいボールペンを走らせていた。
私は、席に着くと先生は、クルリと身体をこちらに向け『宮下さん 今回の結果で、原因が、わかりました。』
私の脈は、ピークをむかえた。
『原因って何ですか?』
先生は、二枚の写真を、ボードに張った。
『左の 前回 右のが今回前回にもほんのり 影が出ていたんですが、 今回 前回に比べて少しハッキリしてます。』
私は その言葉聞くと 怖かった 嫌それ以上聞きたく無かった。
でも……。
『影とわ?』
『腫瘍になります。』
私は、崩れそうだった。
『それは、がん って事ですか?』
『がん でも 二種類あって 良性 悪性 とあるんですが……。
発症した 場所が難しい所なんです……。
レントゲンを見ていただくと わかると思いますが、右脳 左脳の中間脳髄に発症してます。』
私の頭の中は、真っ白になり……。
『それは、治るんですか? それと 完治しないと……。
どうなるんですか?』
つづく
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