「ちょ、香菜?!」
あたしの体は香菜に引っ張られるがまま。
急に香菜は立ち止まった。
あたしが顔を上げると目の前には店長と高峰智。
「おー、朝倉と中村」
「どーもですっ、店長!」
あたしは高峰智と目が合ったので軽く会釈すると普通に無視された…。
「あ、店長、付き合ってほしい場所があるんですよ!行きましょう!」
「は?なんだよ、急に」
香菜の突然の言葉に驚きながらも苦笑しながら香菜に引っ張られるがまま行ってしまった。
…て、
「は?!」
てことは高峰智と二人きり?!
気まずい…
気まずすぎる…
「高峰さん、2人行っちゃいましたね…あたしで良かったら…行きますか?」
「どーでもいいです」
そう言うとスタスタと行ってしまった。