生涯の恋人 1話

ふく  2006-08-17投稿
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高校三年の夏―。
初めての彼氏ができた。同じ高校でクラスは違うが同じ学年の彼。

好きになった理由は単純なもの。
同じ高校の彼の親友がバイク事故で亡くなった。知らされたのはその日の朝の集会。
彼は一番前で静かに泣いていた。

『彼を守ってあげなきゃ。』

何故そう思ったのかは未だに分からないが、その瞬間に恋に落ちていた。男の涙に弱いのか―?
いや違う、彼の涙に恋をしたんだ。

彼はモテるほうだった。クラスは違うものの、彼を好きだと言う人は何人もいて、現に私の友達の二人は彼を好きだった。
『恋を選ぶのか、友情を選ぶのか―』
迷いもなく恋を選ぶことに決めた。
でも、一つだけ重大な問題がある。
それは…
私は恋愛に対してプライドがかなり高いとゆうことだ。
自分から告白をしたことがない。
今までだって好きな人ができてもいつも告白できずに、いつの間にか片思いのまま相手には彼女ができていった。
でも今回はそうはいかない。何故なら彼のことが大好きだからだ。今までとは全く違う気持ちだ。
彼のことを考えると胸がズキズキ痛むし、ご飯なんてのどを通らない。重傷だ―。まさに恋わずらいだ。

『高校最後の夏なんだ。最高の夏にしてやるんだ!』
そう心に決めた高校三年の夏だった。

そして私の恋愛大作戦《彼を振り向かせ必ず彼から告白をさせる作戦》を実行することになる―。

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