3日前にサイと電話をしてから、連絡は全く無かった。
サイの自宅からも、携帯からも…。
私はただ、彼の無事を願った。
私の目が届かない時ばかり、彼は怪我をする。
私とあまり連絡がとれない時ばかり、彼の身体の具合が悪くなる。
困った人だ。
―――――――――――――――\nその日の夜、私はなかなか眠れずにいた。
頭の中はサイでいっぱいだった。
――『ハルは可愛いなぁ。』
――『いつも寂しい想いさせてごめんね。』
――『俺はハルを愛し続けますからぁ。』
――『なんしたの? そんなに泣かないの。』
――『ハルの笑顔が大好きだよっ。』
――『行かないで。 離れないで。』
――『ハル…。』
サイの声が、サイとのメールが、サイとのやりとりが、サイの温もりが、サイと一緒にいた全ての思い出が、私の頭に浮かぶ。
浮かんでは消え、私を苦しめる。
私はどうしたらいいのか分からない。
サイを待つ事が正しいのか分からない。
私は私の止め方が分からない。
でも、これだけは言える。
私は、サイを愛してる。
だから、彼を待つ。
彼を、信じて待つ事が出来る。
…でも、やっぱり寂しい。
今の私にはどうする事も出来ないからこそ、悲しくて苦しい。
…サイ。貴方からの連絡が欲しい。